本当にこんな現実があるなんて悲しいですね。
タイ東北地方のコモンズ。牛飼いは、脇道に生えている草を牛に食ませる。ローカル・コモンズを利用し管理する現地住民は、草の根民活として評価できる。コモンズの悲劇(コモンズのひげき / The Tragedy of Commons)とは、誰でも自由に利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうということ。生物学者ギャレット・ハーディン(1915年-2003年)が1968年に『サイエンス』誌に論文「The Tragedy of Commons」を発表したことで、一般に広く認知されるようになった。共有地の悲劇ともいう。
概要
たとえば、共有地(コモンズ)である牧草地に複数の農民が牛を放牧する。農民は利益の最大化を求めてより多くの牛を放牧する。自身の所有地であれば、牛が牧草を食べ尽くさないように数を調整するが、共有地では、自身が牛を増やさないと他の農民が牛を増やしてしまい、自身の取り分が減ってしまうので、牛を無尽蔵に増やし続ける結果になる。こうして農民が共有地を自由に利用する限り、資源である牧草地は荒れ果て、結果としてすべての農民が被害を受ける。
地球環境問題もコモンズの悲劇としてたとえることができる。地球はみんなものであるからこそ、みんなが好き勝手に利用し、環境を悪化させてしまう。地球の利用にかかわる財産権を定めることが、地球を適切に管理することにつながるのであって、環境悪化に対する処方箋としては、環境税の導入などが考えられる。
しかし、実際にコモンズの悲劇が起こるのはその共有地がオープンアクセスの場合に限られ、多くの場合、所有権を利害関係者に与えて管理させる事によってコモンズの悲劇を防ぐ事が出来る。
現地住民が利用する共有地や共有資源が、地域コミュニティのメンバーに限って利用できる「ローカル・コモンズ」である場合、相互利益に配慮して利用しており、収奪的利用は抑制されている場合が多い。つまり、コモンズの悲劇は成り立たないのであって、かえって、身近なコモンズを利用して牧畜などを行う現地住民は、コモンズの適性管理を行っている草の根民活として評価する立場もある。これは、自然保護や地球環境問題の解決を、住民のローカル・コモンズ管理の手法に見習うという発想をもたらした。
ハーディンが論文を発表した後、多くの研究者が反論を唱えた。そしてハーディン自身もコモンズの悲劇が起こるのはオープンアクセスの時であると自らの主張を改めた。 しかし、発表以後、この論文を中心に議論が巻き起こり、この分野の研究が大きく発展した。その意味でのハーディンの功績は大きい。
また、知的財産権関連の議論の中で、コモンズの悲劇がアナロジーとしてしばしば利用されている。
引用『ウィキペディア(Wikipedia)』
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